エコアクション21とは?
エコアクション21は、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム(EMS)です。
一般に「PDCAサイクル」と呼ばれるパフォーマンスを継続的に改善する手法を基礎として、組織や事業者等が環境への取り組みを自主的に行うための方法を定めています。エコアクション21は、あらゆる事業者が効果的、効率的、継続的に環境に取り組んでいただけるよう工夫されています。
エコアクション21の認証を取得するためにかかる費用は?
事業者の規模にもよりますが、従業員30人の場合、毎年の審査費用が10万円、2年間の認証・登録料が10万円となります。
どんな事業者が認証・登録されているの?
令和7年9月18日現在、全国で7,565社がエコアクション21に認証・登録されています。
製造業のほかにも、建設業、廃棄物処理業、サービス業など、様々な業種の事業者が取り組んでいます。
また、全体の約90%が従業員100人以下の事業者で、まさに中小事業者に適した制度です。
エコアクション21を取得するメリットは?
エコアクション21に取り組むと、以下のような効果(メリット)があります。
①社会からの信頼を獲得できる!
環境省のガイドラインに基づき、第三者機関の認証を受けることで、社会的な信頼を得ることができます。
さらに、環境経営レポートを作成し、外部に公表することによって、取引先やお客様等からの信頼性が向上し、企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)を果たすことができます。
②総合的に進められる!
ガイドラインには『環境経営(マネジメント)システム』『環境への取り組み』『環境コミュニケーション』の三要素がひとつに統合されているため、環境への取り組みを総合的に進めることができます。
③経営面での効果が期待できる!
環境経営システムを構築し、取り組みを継続的に改善していくことによって、経費の削減や生産性・歩留まりの向上、目標管理の徹底、社員の意識向上など、経営面での効果をあげることができます。
④ロゴマークが使える!
自社のパンフレット、カタログ、封筒、社員の名刺等に、エコアクション21のロゴマーク(® 環境省)を使うことができます。
エコアクション21の取り組みを社内外に強くアピールできます。
⑤取引条件に対応できる!
多くの大手企業が、環境への取り組みや環境経営システムの構築を取引条件の一つとする傾向にあります。
認証・登録することによりそれらに対応することができるとともに、自治体によっては、入札参加資格審査で加点を受けることができます。
⑥低利融資制度が受けられる!
銀行、信用金庫、信用組合など多くの金融機関で、認証・登録事業者への低利融資制度が行われており、この制度を利用することができます。
※金融機関等によるエコアクション21関連融資については、エコアクション21中央事務局のホームページに掲載されています。

行政書士かわの法務事務所では、環境保全の取組を行う事業者様をサポートしています。
エコアクション21に興味のある事業者様は、当事務所にお気軽にお問い合わせください。
エコアクション21審査員補№240025 河野 君江